2008-05-21

足跡を振り返ってみる

私は協力隊に参加する前、約2年間、児童養護施設で保育士をしていました
あまりにも毎日が忙しくて、いつも何かに追われるようにして過ごした2年だったので
実は2年間の記憶があまりありません
時間だけが早く過ぎ、その激流にただ流されていた2年だったような気がするのです

子どもたちにとってもあまりよい職員ではなかったと思います
今になって思えば、もっとたくさんしてあげられることがあったと思うし
あんなに叱らないでやさしく接してあげればよかったと思うこともあるし
楽しいこともたくさんあったし、貴重な時間を過ごしたけど
後悔していることもたくさんあるのです

私の担当していた子どもは
一番小さい子が2歳、一番大きい子が15歳でした
昨日、その15歳の子からメールが来ました
懐かしいでしょっていう文章に添付されていた写真はへたくそな絵の書いた旗でした

小さい子が多かったので、休日のお昼休みはお子様ランチをよく作っていました
食事は調理員さんが作ってくれたものを、それぞれに配膳するという形式だったので
盛り付けをちょっと変えてお子様ランチ風に
それぞれのごはんに名前と絵を描いた旗をたてて
そんなことをよくしていました
まぁ、ワンプレートにすると食器洗いが楽だからって言うのが本音だったりもしたのだけど
写真は同期のために作ったデザートだけど、イメージはこんな感じ

その子はその旗を今でも大切に持っていてくれました
そして、なんだかとってもうれしくて泣きそうになっちゃった
自分の足跡なんてないような気がしてたけど
どんなに小さなことでも、そこにいることに意味はあるんだなって思いました

最近、セントルシアに私がいる意味なんてないんじゃないかって思い始めていたんだけど
やっぱりここにいることにも、何か意味があるだろうし
自分の足跡を残せるように、毎日少しずつ前に進んでいこうって思いました
こうやって、また子どもから大切なことを教えてもらったなぁ
改めて思うけど、私にとってあの子たちは宝物です

今日はちょっといい話でした

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

いいねいいね~

自分の人生の大切な思い出の中に今まで出会った子供たちがいるように、子供たちの中にも○子がいるんだよね~しかも、やっぱり10代までに出会った大人っていうのは、色んな形で心に残って、そんでもってふとした場面で励ましてくれたり、叱咤してくれたり、優しい気持ちにさせてくれたりするんだろうな。一生の宝物だね。

人との出会いってどんな場面でも貴重だね。
そんな風にメールを送ってくれるなんて嬉しいね。

ルシコ さんのコメント...

ようこ

ほんと、うれしくて泣きそうになったよ
これからも出会う人を大切にしていこうと思うよ
もちろん、ようこのこともね